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こんにちは。川崎市の歯医者、永沢デンタルクリニックです。
「歯ぎしりは歯に悪い」というイメージをお持ちの方は多いと思います。しかし、歯ぎしりには体の自然な反応としての側面もあり、一概に悪者とはいえません。
ここでは歯ぎしりの種類や原因、気にしなくてよい場合と対策が必要な場合について解説します。

歯ぎしりは、専門的にはブラキシズムと呼ばれ、大きく3つのタイプに分けられます。上下の歯をこすり合わせる「グラインディング」、強く噛みしめる「クレンチング」、歯をカチカチと小刻みに合わせる「タッピング」です。「ギリギリ」という音がするのはグラインディングですが、音がしないクレンチングも歯ぎしりの一種です。そのため、家族に指摘されたことがなくても、歯ぎしりをしている方は少なくありません。
歯ぎしりの原因は、まだ全てが解明されているわけではありません。ストレスや緊張、睡眠の質の低下、噛み合わせ、飲酒や喫煙、カフェインの摂り過ぎなどが関係するといわれています。複数の要因が重なって起こることが多く「これが原因」と一つに特定するのは難しいとされています。そのため、原因探しに悩みすぎるよりも、歯や顎にどんな影響が出ているかを確認することが大切です。
睡眠中の歯ぎしりは、子どもから大人まで、程度の差こそあれ多くの方に見られる現象です。つまり、歯ぎしりがあること自体は、特別に異常なことではありません。大切なのは、歯ぎしりの有無よりも、歯や顎にどのような影響が出ているかという点です。
歯ぎしりは、日中に溜まった緊張やストレスを、睡眠中に無意識に発散している行動の一つと考えられています。そのため、歯ぎしりが体のバランスを取る一種の働きをしている、という見方もあります。ただし、ストレスの発散になっているからといって、強い歯ぎしりを放置してよいわけではありません。ストレスそのものを減らす工夫と、歯を守る対策は、並行して考えていくことが大切です。

お子様の歯ぎしりは、乳歯から永久歯への生え変わりの時期によく見られます。顎の成長や、噛み合わせが変化していく過程で起こるもので、多くは成長とともに自然に落ち着いていくといわれています。顎の発達に関わっているのでは、という考え方もありますが、はっきりとした結論は出ていません。歯がひどくすり減っていたり、痛みを訴えたりしない限りは、過度に心配しすぎなくて大丈夫です。気になる場合は、定期検診の際に歯科医師に相談してみましょう。
睡眠中の歯ぎしりは、眠りが浅くなったタイミングで起こりやすいことが分かっています。その際に唾液の分泌が促されたり、気道が確保されやすくなったりするのではないか、という説もあります。このように、歯ぎしりは体が睡眠中に行っている反応の一つとして捉えられることもあり、一方的に悪いものと決めつけられないのです。
とはいえ、大人の強い歯ぎしりは、歯に大きな力をかけ続けることになります。歯の先端が平らになってきた、歯が欠けた、ひびが入った、被せ物や詰め物が外れやすくなったというのは、歯ぎしりのサインかもしれません。また、歯の根元がえぐれて知覚過敏になったり、歯肉が下がったりすることもあります。歯は硬い組織ですが、強い力を長時間かけ続けられることには弱いのです。気づかないうちに少しずつ進行するため、鏡で歯の状態を見たり、定期検診でチェックしてもらったりすることが大切です。
歯ぎしりによる負担は、歯だけでなく顎の関節や筋肉にも及びます。朝起きたときに顎がだるい、口が開けにくい、顎から音が鳴るといった症状は、顎関節症のサインかもしれません。さらに、頭痛や首、肩のこりにつながることもあります。こうした症状に心当たりがある場合は、歯ぎしりの影響を疑ってみる必要があります。整形外科や内科で原因がはっきりしない場合にも、一度歯科で相談してみると手がかりが見つかることがあります。

歯ぎしりそのものを完全に止めるのは難しいため、歯科医院ではナイトガードと呼ばれるマウスピースを使った対策が一般的です。就寝時に装着することで、歯同士が直接ぶつかるのを防ぎ、歯や顎への負担を和らげます。また、歯のすり減り具合や噛み合わせを定期的にチェックし、必要に応じて生活習慣のアドバイスも行います。気になる症状がある方は、一度ご相談ください。
歯ぎしりは多くの方に見られる現象で、ストレスの発散や睡眠中の体の反応といった側面があり、一概に悪者とはいえません。お子様の歯ぎしりも、成長の過程で起こるものであれば、過度に心配する必要はないことがほとんどです。一方で、大人の強い歯ぎしりは、歯のすり減りや欠け、顎や頭、肩の不調につながることがあります。朝の顎のだるさや歯のしみる感覚など、気になるサインがあれば、早めに歯科医院で相談しましょう。川崎市の永沢デンタルクリニックでは、歯ぎしりに関するご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください。
1994年に鶴見大学歯学部を卒業。卒業後は同大学総合診療室での臨床研修を経て、都内歯科医院に勤務しました。2001年に永沢デンタルクリニックを開設し、以来20年以上にわたり、川崎市宮前区で地域の患者さまのお口の健康を支えています。
虫歯・歯周病治療をはじめ、小児矯正、セレック治療、ホワイトニングなど、幅広い診療に対応。口腔機能発達不全症や口腔機能低下症の診療では、口腔筋機能療法(MFT:Myofunctional Therapy)も取り入れています。
「患者さまにとってのベストを、丁寧な説明と対話から導く」ことを診療方針とし、一人ひとりのお口の状態や生活背景に合わせた診療を大切にしています。
本記事は、永沢デンタルクリニック院長・永沢研二が監修しています。歯科治療やお口の健康に関する情報を、患者さまにわかりやすくお伝えすることを大切にしています。
※本記事の内容は公開時点での情報をもとに作成しています。治療方針や保険診療のルールは改定される場合があります。お口の症状や治療に関するご相談は、お気軽に当院までお問い合わせください。