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川崎市宮前平の歯医者、永沢デンタルクリニックです。歯の表面は、実は人体の中で最も硬い組織でできていることをご存知でしょうか。骨よりも硬く、まさに体の中のダイヤモンドのような存在です。しかし、そんな最強の組織にも、実は見過ごせない弱点があります。
ここでは、歯の表面を覆うエナメル質の驚きの硬さと、意外な弱点、そしてその守り方について詳しく解説します。

歯の表面を覆うエナメル質は、人体の中で最も硬い組織です。硬さを表すモース硬度でみると、骨よりもはるかに硬く、水晶に匹敵するともいわれるほどです。私たちが硬いおせんべいやナッツを噛み砕いたり、毎日の食事で歯を酷使したりできるのは、この強靭なエナメル質が歯の内部を守ってくれているおかげです。もしエナメル質がなければ、歯はあっという間にすり減ったり傷ついたりしてしまうでしょう。
エナメル質は、その約97%がハイドロキシアパタイトというミネラル成分でできています。人体の組織の中でこれほどミネラル含有量が多いものは他になく、これが圧倒的な硬さの理由です。一方でタンパク質などの有機成分やコラーゲンはごくわずかしか含まれておらず、骨のような柔軟性はありません。つまりエナメル質は、硬いけれど、しなやかさに欠けるという特徴を持った組織なのです。

非常に硬いエナメル質ですが、実は酸に弱いという弱点があります。お口の中にいる虫歯菌は、糖分をエサにして酸を作り出します。この酸によってエナメル質のミネラル成分が溶け出す現象を脱灰と呼び、これが虫歯の始まりです。また、虫歯菌が関与しなくても、炭酸飲料や柑橘類、お酢を使った食品など酸性度の高い飲食物を頻繁に、あるいはだらだらと摂り続けることで、エナメル質が化学的に溶かされてしまう酸蝕症が起こることもあります。
硬さと「割れにくさ」はイコールではありません。エナメル質は硬い分、粘り気や柔軟性に乏しく、強い衝撃が加わるとかえって欠けたり割れたりしやすいという性質があります。
氷や硬いおせんべいを勢いよく噛んだり、転倒やスポーツ中の事故で歯をぶつけたりすると、目に見える欠けだけでなく、表面には見えない微細なひびが入ることもあります。

フッ素には、脱灰を防ぐと同時に、酸によって溶け出したミネラルを歯に戻す、再石灰化を促す働きがあります。フッ素配合の歯磨き粉を毎日の歯磨きに取り入れることで、エナメル質を酸に強い、より丈夫な状態へと導くことができます。
酸性の強い飲食物を完全に避ける必要はありません。大切なのは摂り方です。だらだらと長時間かけて飲食を続けると、お口の中が酸性の状態に保たれ続け、エナメル質へのダメージが大きくなります。摂取後は水やお茶で口をゆすぐ、歯磨きをするといった工夫を取り入れることで、エナメル質への負担を軽減できます。
就寝中の無意識な歯ぎしりや、集中している時に無自覚に行っている食いしばりは、エナメル質に大きな負荷をかけ続けます。ご家族に指摘されたことがある方や、朝起きた時に顎がだるいと感じる方は要注意です。心当たりのある方は、就寝時に装着するマウスピースの使用によって歯への負担を軽くできる場合がありますので、一度歯科医院にご相談ください。
エナメル質は人体で最も硬い組織でありながら、酸や強い衝撃には弱いという意外な一面を持っています。しかも一度失われると二度と元には戻らない、非常に貴重な組織でもあります。日々の正しいセルフケアと、歯科医院での定期検診を組み合わせることで、その大切な歯を長く健康に保つことができます。気になる症状がある方や、ご自身のエナメル質の状態が心配な方は、お気軽に永沢デンタルクリニックまでご相談ください。
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1994年に鶴見大学歯学部を卒業後、同大学総合診療室での臨床研修を経て都内歯科医院に勤務。2001年に永沢デンタルクリニックを開設し、以来20年以上にわたり川崎市宮前区で地域の患者さまのお口の健康を支えています。虫歯・歯周病治療をはじめ、小児矯正・セレック治療・ホワイトニングなど幅広い診療に対応。「患者さまにとってのベストを、丁寧な説明と対話から導く」ことを診療方針としています。
本記事は、永沢デンタルクリニック院長・永沢研二が監修しています。内容は公開時点での情報をもとに作成していますが、治療方針や保険診療のルールは改定される場合があります。お口の症状や治療に関するご相談は、お気軽に当院までお問い合わせください。