こんにちは。川崎市の歯医者、永沢デンタルクリニックです。
親知らずは必ず抜かなければいけないと思っている方も多いですが、実際には、全ての親知らずが抜歯の対象になるわけではありません。
生える位置や角度、炎症の有無、清掃のしやすさなどによって、抜いたほうがいいケースと、残して問題ないケースがあります。
今回は、親知らずの種類や抜かなくてもいいケース、抜歯を検討したほうがよいサインについて、詳しく解説します。
*** もくじ ***
1 | 親知らずの種類
2 | 抜かなくていい親知らずは?
3 | こんなサインに注意
【まとめ】
1|親知らずの種類

1-1|どのくらい埋まっている?
・完全埋伏歯
歯が骨や歯肉の中に完全に埋まっていて、表面からは見えない状態です。
痛みや腫れがなければ経過観察で問題ありませんが、歯の下に嚢胞と呼ばれる袋ができることもあります。
・半埋伏歯
歯の一部だけが見えており、残りは歯肉に覆われている状態です。歯と歯肉の隙間に汚れが溜まりやすく、そこから細菌が繁殖して腫れや痛みを引き起こすことがあります。
1-2|どのように埋まっている?
・水平埋伏歯
親知らずが横向きに生えていて、手前の歯(第二大臼歯)を押すように生えている状態です。
このタイプで半埋伏の状態だと、隣の歯との間に汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病の原因になります。
また、完全埋伏の状態では手前の歯の根を押すような形になり、原因がわからないまま痛みが出ることがあります。
・斜め
斜めに生えた親知らずも多く、汚れがたまりやすくなったり、歯列全体のバランスを崩したりする場合もあります。
・逆性
まれに、歯の向きが逆さまに生えている逆性埋伏歯もあります。
この歯が伸びてくると、下顎の神経や血管を傷つけるケースも考えられます。
1-3|きれいに生えている親知らず
問題なくきれいに生えている親知らずです。
顎にスペースがあり、第二大臼歯の後ろに問題なく並んでいるケースです。
2|抜かなくていい親知らずは?
2-1|きれいに生えているものは自家移植に使えることがある
健康でまっすぐ生えた親知らずは、将来的に別の歯を失ったとき自家歯牙移植に利用できる可能性があります。
自分の歯を他の部位に移植する方法で、人工物を使う治療に比べて、より良い噛み心地が得られるのが特徴です。
そのため、健康な親知らずをあえて残しておく場合もあります。
ただ、一番奥に生えているため、虫歯になりやすいという条件は変わらないので注意が必要です。
2-2|変化のない親知らず
完全に埋まっていて、長年にわたり痛みや腫れが出ていない場合は、そのまま経過観察でも問題ないことがあります。
ただし、加齢とともに歯根が骨と癒着し、将来抜歯が必要になった際に処置が難しくなるケースもあります。
定期的にレントゲンを撮って状態を確認し、異常が見られた場合は早めに対応するようにしましょう。
3|こんなサインに注意

3-1|親知らずの周りが腫れる
歯肉が腫れたり、ズキズキと痛む場合は智歯周囲炎が疑われます。
細菌感染が広がると、頬の腫れや発熱、口が開けにくくなるなどの症状が出ることもあります。
放置せず、早めに治療を受けましょう。
3-2|口臭がする
親知らずのまわりに汚れや食べかすが溜まると、細菌が繁殖して口臭の原因になります。
一時的に痛みがなくても、慢性的な炎症が起きている場合もあるため診察を受けましょう。
3-3|手前の歯が痛む
横向きや斜めに生えた親知らずは、隣の歯を押して圧力をかけることがあります。
その結果、手前の歯が虫歯になったり、歯根が吸収されるケースも見られます。
手前の歯が痛みやしみる感覚がある場合は、早めに検査を受けましょう。
【まとめ】
親知らずは必ず抜くものではなく、状態を見極めて判断することが大切です。
真っすぐ生えて清掃ができている場合は残しても問題ありませんが、痛みや腫れ、周囲の歯への悪影響がある場合は早めの抜歯が安心です。
定期検診とレントゲン撮影で親知らずの状態をチェックし、トラブルを防ぎましょう。
気になる症状がある時は、自己判断せず歯科医師に相談してください。
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